パプリカ

2020年5月15日

『パプリカ(2006)』。ご存知、今敏(こん さとし・~2010)監督の名作の一つ。
あのクリストファー・ノーランが代表作『インセプション(2010)』で、尊敬のあまり元ネタにしたとも言われている、近い未来に訪れるかもしれない「夢」にまつわるフィクション映画だ。

 

「夢」というと”将来の”の方もあるが、ここで言う「夢」は”寝る時に見る”方の「夢」。

ストーリーの展開はこうだ。

 

とある装置をつけると、夢を共有することができれる(Aさんの夢を、Bさんがのぞいたり、会話できたりする)

共有先の人が、共有元の人の夢をコントロールできる(Aさんの夢を、Bさんの意思で書き換えることができる)

夢をコントロールされると、現実と夢の境目がわからなくなる

現実すらコントロールされてしまう

 

夢をコントローされた結果、起こりうる悲劇。
科学技術の進歩 vs 人間(生き物)の尊厳。
最近では想像することも難しくないそんな近未来の話を、哲学たっぷりの今敏の世界観で描ききっている。

 

「こんなことあるわけないでしょうー!」
「いやいや、もうそんな世界はそこまで来ているよ?」

未来についてのそんな話をしながら、実際に具体的な絵に起こせるほどの想像はしたことがない人が多いはずだ。
でも、この映画にはそれが描かれている。
未来を想像する映画はたくさんあるけど、この今敏監督ほどその様子を詳細に描くことができる人はいないのではないだろうか。

 

想像力。アイディア。形にしてこそ意味がある。
我々も見習うべき偉大なお手本の一つである。

 

株式会社 Heads
杉本友太

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