アキラカは2022年に博報堂でマーケティング部部長、リサーチ事業統括部長、チーフ戦略ディレクターを担当されていた伊賀聡さんが設立した企業戦略、経営力再構築、人的資本経営をサポートするコンサルティング会社です。
「組織をゾーンに入れる会議の魔法」という本を出版されるタイミングで、Webサイトリニューアルをしたいとお声かけいただき、今回のプロジェクトがスタートしました。

「会議の魔法」とは？

制作のご依頼をさせていただいてから、まず初めに事業内容に関するヒアリングや前Webサイトで課題に思っているポイントをお伺いさせていただくミーティングをさせていただきました。

「独創的な戦略を発案するために、社員の皆さんと一緒になって創発会議をやっている。」

と、ご説明いただいたのですが自分が経験したことのない事業だったため、「会議の魔法とは一体何なのか…」ヒアリング開始当初はイメージがあまりできていない状態でした。事業内容について深い理解がないと、デザインをする対象がイメージできないため、いくつか質問をしながら深掘りをさせていただきました。どのように会議の魔法＝戦略創発会議が行われているのか、具体的なイメージができる状態になるまでディスカッションをさせていただきました。お聞きしたことをまとめていくと、戦略創発会議を行うと下記のような効果があることがわかりました。

• 社員全員が自由に意見を言える環境が根付く
• 社員全員が企業戦略を自分ごととして捉えられるようにする
• 自分ごと化した戦略を語れるようにコンセプトとストーリーを作る
• 部門の垣根を超えて、戦略実現のために各社員が行動を起こす

上記から我々が感じたことは、企業が実施しているプロジェクトや事業をスムーズに完遂するためのコンサルティングではなく、企業を構成する社員、つまり『人』を変えていく力がある会議だということでした。トップダウンの戦略では社員は行動を起こしにくい….だからこそ「会議の魔法」を用いて、アキラカが社員一人ひとりの戦略の捉え方や発信方法を変える、そして結果的に企業の推進力を増幅させていくというサービスです。

『会議の魔法』の何を表現すべきか

戦略創発会議というサービスで得られる効果やメリットについては把握することができました。
ここから『何にフォーカスを当ててデザインをしていくか』を決める作業になります。我々が特に注目した戦略創発会議の特徴として、「社員全員が自由に意見を言える環境を作る」という部分でした。というのも、企業戦略を自分ごととして捉えることも、戦略を語れるようになるのにも、部門の垣根を超えて各社員が行動を起こしていくのにも、全ての根幹・コアとなるのが、この環境づくりだと感じたからです。

具体的にどのように意見を言える環境を作っていくのかをお聞きしたところ、「参加者の発言全てをホワイトボードに書き留めておく」というキーワードをいただきました。自分の意見なんてどうせ採用されないし…と、ネガティブな感情を持って会議に参加している人は多くいるようです。しかし、全ての発言がホワイトボードにメモとして残され、視覚化されたまま会議が進むことで発言のハードルが下がる、すると不思議と発言への肯定感が増し、些細な意見でも言いやすい環境になるということでした。

会議のコアとなる「自由な発言ができる風通しの良い環境づくり」はホワイトボードに書かれた全員の意見が大きな役割を担っていると考え、今回はホワイトボードをデザインのエッセンスとして取り入れることを決めました。

企業やサービスのコアをデザインに落とし込む

我々のご提案させていただいたホワイトボードモチーフのデザインは、Webサイトに留まらず、出版される本の表紙デザインや営業資料のデザインのベースにも採用され、株式会社アキラカとしてのデザインのベースとして横展開されています。

また今回のプロジェクト完了後、下記のようなコメントもいただきました。

サイトリニューアルの制作をお願いしました。事前にしっかりヒアリングして下さり、狙いや想いを踏まえて、キービジュアル、コピーとも、とてもよいアイデアを提案していただきました。やり取りの中で、リクエストを踏まえていただき、どんどん完成度が高くなっていきました。文言の修正などにも丁寧に対応していただき感謝しています。

Headsはクライアントの想いや事業内容、独自性をデザインへと落とし込みます。単純にキレイなものを作るだけではなく、その企業の特徴や事業の独自性からヒントを得てオリジナルのデザインをゼロから起こします。テンプレートなどは使用しないため長い制作期間が必要となりますが、しっかりと企業のコアを捉えて反映されたデザインはWeb⇨本の表紙のような横展開も可能ですし、流行りやトレンドに流されることはないので耐久性のあるデザインとなります。
「自社の独自性はコレだから、こんなデザインがいい！」とおっしゃるクライアントさんももちろんいらっしゃいますが、「どんなデザインにすればいいか、全くわからない…」とお困りの方も、ぜひ一度お気軽にお問い合わせフォームよりご質問やお悩みをお聞かせください。