Heads杉本が思うINTERSTELLAR(インターステラー)が面白い理由3選

はじめに

『インタステラー』が面白くて、かれこれ3回くらい見ています。将来の映画監督、大巨匠の株式会社Headsの杉本が、そんなインターステラーが面白い理由を3選に分けて上から目線でご紹介します。

1.絶妙な難しさが興味をそそる

「わかりそうで、わからない。いや、でも1日じっくり考えればわかりそうなんだけどなぁ!」

 

古今東西、老若男女、みんなが興味を引く情報はこういうものですが、インターステラーの題材はその要素が絶妙に入っています。少なくとも私にとって。

 

インターステラーに限らず、クリストファー・ノーランの映画には必ずと言っていいほど時間の概念が絡んでると言われています。衝撃的なデビュー作だった『メメント』もそうですし、最新作『テネット』も”時間”が絡んだテーマを題材にしています(バットマン3部作は分かりませんが)。

 

インターステラーではいわゆる相対性理論みたいなことが描かれています。つまり「体感時間と実際に経つ時間は違うよ」という話です。どの星にいるか、どれぐらい重力がかかるかでそれがそうも変わるとは…難しいけど、この男心をくすぐる絶妙なパズル感には脱帽です。

2.愛と夢の葛藤

ラブストーリー系の映画ではなくても、「愛」は視聴者の心を掴んで離さないテーマとしてはよく使われています。インターステラーでもそのご多分に漏れず「愛」というテーマは非常にシンプルに登場します。

 

一方、「夢」も多くの映画で使われるテーマの一つです。サクセスストーリーとか勇気をもらえる系の映画は「夢」が題材です。

 

また「愛」と「夢」がどちらも出てくる映画もたくさんあります。例えば、夢を追うあまり恋人に愛想をつかされるが、成功して夢を叶えて、最後には恋人にも理解してもらい、復縁する。みたいな話は簡単に想像ができると思います。ある意味、ハッピーエンドが見え見えですが。(その鉄板感が面白い映画もあるのですが。)

 

さてインターステラーでもその「愛」と「夢」の両者が出てきます。しかしながら、その絡み合い方が果てしない。今日、家族と平穏に暮らす「愛」と叶えられる可能性がゼロに近い「夢」、家族の将来思う自己犠牲的な「愛」と無邪気な目の前の「夢」。「夢」を取るんだが、「愛」を捨てたわけではない。でも対峙した人からすると「愛」を捨てたと見られてしまう。

 

そんな、日常から非日常までの「愛」と「夢」の絡み合い方が最後まで胸を突っつきます。

3.時代設定

例えばサスペンス系の映画でも「そんな殺人、今時、監視カメラですぐバレるじゃん!」みたいなことを回避できるのが時代設定です。今では監視カメラですぐバレちゃう事件も、1970年代という時代にしてしまえば、そんな疑問は無視できるわけです。例に出したように、これは他の映画でもよく使われることですが、インターステラーで使われる時代設定もまた面白いです。

 

基本的にはストーリーが始まった瞬間から設定は未来なんですが、どこか過去のような、古っぽい風景や対象物がたくさん出てきます。でもこれがおそらく、この映画を面白くさせている大きな要因になってると思います。つまり、時代が進んだ感が自然に出せるのです。

 

何せ1本の映画の中でとんでもなく長い時間を経過していますから、未来に行った時にはやっぱり未来感を出さなくちゃいけない。しかしながら、いわゆる”ギラギラのSF感満載の未来”はインターステラーの中では表現されていません。未来でも今とそう変わらない想像ができる範囲の暮らしをしています。でも、スタート部分の未来が過去っぽいことによって、それがすごく進んだ感じがする未来になっているのです。

 

映画を見ている側もタイムスリップしてしまう感覚に陥らせるクリストファー・ノーランの手腕はさすがです。

まとめ

いかがでしょうか?

 

映画ってその1本に対していろんな意見、評論が出ることも面白いですよね。最近でこそ、ネットで調べてしまえば制作秘話とか監督のインタビューとか簡単に見えてしまうけど、そんなのを無視して、あってるかも間違ってるかもわからない映画自分論を語り合う夜があってもいいと思います。「こんな視点で映画を見ているのか!すごい!」と上記の私の視点を褒めてくださる方は、ぜひお問い合わせください。笑

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投稿日 2021.02.05 / 最終更新日 2024.03.27

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