WAVES

2021年5月14日

『リトル・ミス・サンシャイン』『湯を沸かす程の熱い愛』『はじまりへの旅』『万引き家族』そしてクレヨンしんちゃんシリーズなど、「家族」をテーマにした作品が割と好きな杉本です。今回は第89回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚色賞を受賞した『ムーンライト』を制作した会社として脚光を浴び、センセーショナルな映像作品を世に出し続けている映画関連会社「A24(エー・トゥエンティフォー)」が手掛けた作品『WAVES(ウェイブス)』についてその魅力をお届けします!

 

まず、お伝えしなくてはいけないのが「これぞA24!」という映像美です。
特に印象的なのは、画角。シーンの切り替わりや登場人物の感情の起伏によって、映像自体の画角を変えてしまいます。一般的な映画のように16:9の画で始まったかと思えば、ブラウン管でテレビのような4:3の画やインスタグラムのような1:1の画まで、画角という枠にとらわれずにストーリーを表現しています。見ている私といえば、この効果によってしっかりと心を揺さぶられてしまいます。
既存の枠にとらわれないA24ならではの技法が、『WAVES(ウェイブス)』の面白さをより引き立てていると言えるでしょう。
もちろん、画の粒度、光の色と射し方、カメラワークでも工夫の嵐。みなさんも”画の面白さ”という観点でもこの映画を楽しんでみてください。

 

もう1つの魅力は、やはりストーリーです。
2部構成というか、前編後編というのか、話の途中で主人公がスムーズすり替わります。
1人目の主人公のターンではどこの家族にも潜む”脆さ”みたいなものが描かれ、一方後半に描かれているのは”希望”。2人の主人公を通して家族のあり方を世の中に問うていくような、私がハマるには適当すぎるストーリーを展開していきます。
また、誰もが抱える後悔やトラウマみたいなものの解釈の仕方を教えてくれる映画でもあるので、悩んでいるあなたはこの映画を見終わったときには心がすぅーっと穏やかになるかもしれません。
数々の家族モノ映画を見てきましたが、改めて家族のあり方は千差万別で、どこの家庭にもストーリーがあるんだなと考えさせられました。

 

最後に、SZA(シザ)の音楽も抜群なので、そこにも注目してみてください!
1回見た後にBGM的に流しておく映画としてもぴったりかもしれません!
ぜひ『WAVES(ウェイブス)』チェケラしてください!

 

株式会社Heads
杉本友太

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