ほっこり湯 様 のWebサイト制作、写真撮影、各種紙媒体のデザイン、SNSの運用をしました
/ Web Design / Graphic Design / Movie & Photo / Character
クライアント:
ほっこり湯
業種:
健康・コスメ・旅行・宿泊
制作物:
コーポレートサイト制作・名刺制作・写真撮影・ポスター・パンフレット・SNS運用 など
⽴ち上げ時期:
2022年11月頃
制作期間:
約 4ヶ月
プロジェクトについて
2019年に一度閉館した気仙沼市の温浴施設「ほっこり湯」をトップスピンコーポレーション様がリニューアルされるということで、WebサイトやSNS運用といったデジタルコンテンツとともに、ポスター、パンフレットといった紙媒体の広告物、オペレーションで必要となる回数券やお食事券、料金表や名刺といった制作物を一式制作させていただきました。
ヒアリング:制作物の選定
事業企画の段階から各種制作物のご相談をいただいていたため、ほっこり湯リニューアルに際してどのような発信をしていけばより多くのお客様に足を運んでいただけるのかをクライアント様とともに検討しました。2019年に閉館してしまった原因は何だったのか?気仙沼市の人口分布や気仙沼市に訪れる観光客の目的、周辺都市の温浴施設についてなど多岐にわたるヒアリングと調査を重ね、大きく2つの方向性で制作物を作る運びとなりました。
1つ目は閉館前によくほっこり湯をご利用されていた年齢層の高い地元の方々をターゲットとした紙媒体の広告物です。パンレットやポスター、新聞広告やDMと様々な形態でリニューアルの告知を発信することで、地元の方々とのタッチポイントを増やし、「あ、ほっこり湯がまた再開するんだ。いつオープンだろう?何が変わるんだろう?」と興味を持っていただくことを目的として設定していました。一般的に年齢層の高い方へはデジタルでの発信よりも、紙媒体の方がタッチポイントの設定としては有効とされているため、複数回に分けて紙媒体での発信を行いました。
2つ目は気仙沼市内の若い方や県外の方々へ向けたデジタルでの発信です。Webサイトは「Coming Soon」ページをオープンの2ヶ月前から公開し、SNSでオリジナルキャラクターを用いた4コマ漫画を定期的に発信することでサウナ好きの方や以前のほっこり湯を知っている方が、継続的にほっこり湯の情報発信に目を向けてくれるような施策を実施していました。
この2つの施策を事業企画の段階からクライアント様と検討し、すり合わせていたことで、結果的にリニューアル後の現在では、閉館前によく足を運んでいた年齢層の高い方々はもちろん、デジタルの発信をフォローしていくださっていた20代〜30代の若い人も多くご来館してくださっているようです。
企画:デジタルと紙の連動施策
今回のプロジェクトのゴールは「かっこいいクリエイティブを創る」ことではなく、「以前より多くのお客様にご来館いただくクリエイティブを創る」ことでした。クオリティの高いクリエイティブの制作はもちろんですが、お客様に足を運んでいただくための企画立案もこのゴール達成には不可欠です。
施設がオープンしていない段階から着手したSNS運用では、施設の写真素材もゼロの状態から実施しましたが、オリジナルキャラクターによるコンテンツを創出することで、若年層のファンの獲得や以前のほっこり湯を知っている方々が興味関心を失わないようにしっかりと心を掴んでおくことができました。また現地オペレーションと連動したデジタルキャンペーン企画やSNS上で相互コミュニケーションを円滑にする企画を実施することで、ほっこり湯復活の告知から施設オープンまで、潜在顧客の関心を一定に保ったままの状態をキープし、リニューアル直後の初速を高めるための施策を行いました。
「クリエイティブを作って終わり」にならないように、クライアント様の目的達成のためにどうすべきかを最優先に考え、さまざまな施策を実施できたプロジェクトとなりました。
ディレクターあとがき
コンテンツの創出
今回の気仙沼 ほっこり湯の制作をご依頼いただいた時、まだ施設は閉館してから約3年ほど放置された状態でした。6月頃に現地調査に伺った時には備品が施設中に置いてあり、ボイラーは故障中、看板もない状態での視察となりました。この状態ではおそらくオープンギリギリまで写真撮影の実施は困難だな…と判断し、どのように制作を動いていくべきかを検討しました。まず最初に前提条件として、達成すべきゴールを思い返すと「閉館以前よりも多くのお客様に来館してもらう」といことでした。
そのためにはリニューアルオープン直前の告知だけでは不十分、かといって写真が撮影できないから文章だけの告知を発信していても効果はあまり望めないし、制作チームが気仙沼に住んでいるわけではないため、ローカルの情報も発信できない…と悩んでいた時に、オーナー様がほっこり湯のマスコットキャラクターとして設定したブルドッグのイラストをお持ちだったことを思い出しました。発信できる素材がないのであれば、新しいコンテンツを作って発信していけばいいのではと思い立ち、お風呂好きやサウナ好きに刺さるようなコンテンツをオリジナルキャラクターを用いて作り出すことをご提案させていただきました。
銭湯や温泉のSNSアカウントを調査し、ひとまずオープンまでに1,000人のフォロワーを集めることを目標として設定しました。その目標を達成するために4コマ漫画をストーリーから考え投稿し、キャラクターを用いたお知らせの発信を9月頃から実施しました。数投稿でフォロワーは500人を超え、リニューアル前に1,000人を超える方々にフォローしていただくことができました。もちろん閉館前にほっこり湯を利用していた方々もいらっしゃるので、全てがオリジナルコンテンツの力ではありませんが、「あれ?ほっこり湯再開するんだ!」「何か面白いことやっているな」と、関心を集める効果は十分にあったと思います。また、お食事券や回数券といったクーポンも弊社で制作していたため、SNS上でプレゼントキャンペーンを実施し、デジタルと現地オペレーションとが連動する施策を実施することで、リニューアル直後にほっこり湯に足を運んでもらうような仕組みづくりをすることができたかと思います。
よかったらほっこり湯のSNSでほっこりする4コマ漫画を読んでみてください。
デザイナーあとがき
今回はwebから印刷まで幅広く製作に携わることになり、まずは現地視察へと伺いました
施設や周辺の歴史、採れたての食材など、魅力的な物やコトがたくさんあり、以前通ってたお客さんだけでなく、また訪れたコトのない人にも懐かしさとワクワクを届けれるよう考えながら作成しました。
しかし、必要な物や足りない物はなにか、決めなければいけない事などほぼ0からのスタートだったので簡単ではありませんでしたが、熱い気持ち全開でコストとクオリティのバランスをとりながら、見る人の気持ちを考えながら取り組みました。
スーパー銭湯は近年サウナブームの影響で凝ったサイトなども多いですが、ほっこり湯では利用者の年齢層の幅も考慮し見やすさや雰囲気などのバランスに気をつけました。ぜひ、気仙沼に行く際はほっこり湯を訪れてみてくださいね。
コーディングあとがき
見た人が行きたくなる、わかりやすいサイト制作
SNSの運用や撮影、印刷物など多岐にわたる制作を担当させていただきましたが、私はホームページのコーディングを担当しました。
普段はコーポレートサイトと呼ばれる企業様のサイトを制作させていただく機会が多いのですが、温泉施設のサイトというものは初めてでした。
今回の制作のポイントとしては、
- サイトに訪問したユーザーが営業時間、現在の混雑状況、休業日などが一目でわかるようにするシステムをほっこり湯様で設定できるようにしてあります。
- また、お食事ページでは期間によってメニュー内容やおすすめメニューが日々変わっていくため、こちらもほっこり湯 様で更新していけるようになっています。
- 館内案内の部分では施設のフロアマップと連動して、施設内部の写真や説明が切り替わる仕様になっており内部の様子がどのような雰囲気なのか見た人が楽しめるようになっています。
キャッチーなデザインで老若男女ともに親しみがあって、ユーザーに親切なサイトになったと思います。
自分は現地に行く機会はなかったのですが、気仙沼近くに行った際はほっこり湯で食事や温泉を楽しんでみたいです。