株式会社マルツ 様 のロゴマークを制作しました

/ Graphic Design

クライアント
株式会社マルツ

業種
食品

制作物
ロゴデザイン・タグライン など

⽴ち上げ時期
2021年12月頃

制作期間
約 2ヶ月

鳥取県境港市にある、蟹の卸し・販売を行う株式会社マルツ様のコーポレートロゴ、タグライン制作を担当しました。

「株式会社マルツ」について

株式会社マルツ様は創業以来50年以上、松葉ガニ、紅ズワイガニを取り扱ってきた老舗の蟹屋さんです。競り、仕入れから茹で作業、直販まで一貫して行う職人と商人が揃うマルツ様にしかできない「活〆ボイル」を行った松葉ガニは絶品であり、県内外の多くのお客様に長く愛されています。

今回はお店の所在地である「境港水産物直売センター」のリニューアル移転にあたり、次の50年を見据えるリブランディングの一環として、コーポレートロゴとタグライン制作をオーダー頂きました。

ロゴ

これまで使われてきたロゴの伝統、歴史を重んじながらも、今後の50年を見据え、洗練させることが今回のオーダーでした。そのため、「旧ロゴから大きく変更させない」という前提のもと慎重に制作を進めました。

そもそも旧ロゴもシンプルで、マルツをその名の通り表すものでした。そこへさらに「蟹へと真摯に向き合う姿」、「老舗感」、「本物感」を加え、お店に訪れた全ての人にそれらマルツ様の強みを理解してもらうことができる、気の利いたロゴを提供すべく、私たちも細部にこだわったロゴを制作しました。

カーブの描き方、太さ細さ、色の微調整に渡るまで全ての工程に意味を持たせ、老舗感は残しつつも、昔過ぎない新しさを取り入れ、今後ずっと使っていけるようなロゴに出来上がりました。

旧ロゴ以上に愛着を感じることができると、お喜び頂いております。

タグライン(キャッチコピー)

マルツ様の歴史、こだわり、真面目さ、蟹の美味しさは唯一無二のものです。しかし、これまでそれらをお客様に伝えられることができるタイミングは店頭の接客時のみでした。確かに、接客する店員の皆さんの知識や情熱には凄みがあり、それを聞けば目の前の蟹を買ってみたくなると思います。しかし、どんなに美味しい蟹も、店頭に来たら聞ける店員さんのトークも、店頭に来るまではお客様の手に届くことがない。だったら、オンラインだろうと遠方だろうと、それらが伝わるような端的な言葉を用意しよう。もっとたくさんの人に「マルツの蟹」を知ってもらいたい、という思いでタグラインを提案しました。

数回に及ぶ議論の末、完成したタグライン(キャッチコピー)はこちら

 

「美味い蟹の証」

 

さあ皆さん!このロゴがついた蟹は、美味しい蟹です!

ぜひご賞味あれ!!

デザインあとがき

ロゴに思い入れや歴史があるので、今までのロゴから大きい変更をしないでリニューアルするというスタートでした。

以前にやらせていただいたLOCOBEE MAGAZINEもそうでしたが、大きい制約があるほどデザイナー魂に火がつき、燃えるものです。

 

大きく変更しないけど新しいものを制作するためには色々な情報が必要なので、Headsメンバーですぐに現地に飛びクライアント様やお店で働いているスタッフの方々からマルツ様の歴史や考えを聞かせていただきました。

また店舗や周りの雰囲気、漁港、工場を見学させていただき、目と肌で歴史を感じながらアイデアをまとめていきました。

普段から直接お話を聞いたり、生で現場を見ることをとても大切にしているのですが、今回は特にそこに重きを置きました。

今まで愛したロゴをもとに、これから先ずっと愛されるロゴを作るので使用する人たちの気持ちが大切だと思いそれを形にしていきました。

 

「ツ」の周りの丸をバランス良く設計し直し、メインカラーの赤も歴史が感じられるような色合いにしてロゴマークを仕上げました。

「ツ」は「勘亭流」のフォントをもとに和風になりすぎないように調整して仕上げています。なのでどこか老舗感があるけど現代にも溶け込むロゴになっています。

このフォントを選んだ理由には意味があります。

勘亭流は歌舞伎や落語で昔から使われていて、文字の作り方に様々な縁起のいい意味合いが含まれているからです。どんな文字にしようか考えていたときにこれは商売繁盛にフィットするぞと思い選びました。

縁起のいい意味合いはここで書くと長くなってしまうので調べてみると色々面白いのが見れますよ。

 

歴史があり、なかなか携わることのできない業界のデザインやブランディングに参加させていただいたことを嬉しく思います。それより何よりとてもワクワクした案件でした。

マルツ様のおいしい蟹が更に美味しく感じられる後押しになれば嬉しいです。

合同会社ROOTS

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